シネ・ギャラリーでは、12/27(金)~ドキュメンタリー映画『どうすればよかったか?』を公開します。統合失調症の症状が表れた姉と、彼女を精神科の受診から遠ざけた両親の姿を、弟である監督の藤野知明が記録したドキュメンタリー作品。家族という他者との20年にわたる対話、『どうすればよかったか?』という正解のない問いがつづられていきます。
公開4日目12/30(月)に、監督の藤野知明さんと本作プロデューサーの淺野由美子さんをお迎えして舞台挨拶を行います。おそらくシネ・ギャラリーでの今年最後の舞台挨拶になると思われます。よろしければ、本作で一年を締めくくってください。
開催日 | 2024/12/30(月) |
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開催時刻 | 14:15~16:00 上映終了後、舞台挨拶 |
会場 | サールナートホール/ 静岡シネ・ギャラリー |
舞台挨拶 | ゲスト: 藤野知明(監督) 淺野由美子(プロデューサー) |
料金 | 劇場通常料金 ※ポイントカードを使っての鑑賞、無料鑑賞、招待券、各種割引利用不可 ※前売券使用可 当日朝、開館時より劇場窓口にてチケット(整理券)を販売します。 前売券をお持ちのお客様も、受付カウンターでかならず整理券とお引き換え下さい。 |
注意
※登壇者は予告なく変更する場合がございます。予めご了承ください。
※全席指定・定員入替制での上映となります。
※舞台挨拶のみの参加不可
ゲスト
藤野知明 ふじの・ともあき
(監督・撮影・編集)
1966年、北海道札幌市生まれ。北海道大学農学部林産学科を7年かけて卒業。横浜で住宅メーカーに営業として2年勤務したのち、1995年、日本映画学校映像科録音コースに入学。千葉茂樹監督に出会い、戦後補償を求めるサハリンの先住民ウィルタ、ニブフに関する短編ドキュメンタリー『サハリンからの声』の制作に参加。卒業後は、近代映画協会でTV番組やPVのアシスタントディレクターとして勤務したのち、CGやTVアニメの制作会社、PS2用ソフトの開発会社に勤務しながら、映像制作を続ける。2012年、家族の介護のため札幌に戻り、13年に淺野由美子と「動画工房ぞうしま」を設立。主にマイノリティに対する人権侵害をテーマとして映像制作を行なっている。監督作品に短編ドキュメンタリー『八十五年ぶりの帰還
アイヌ遺骨 杵臼コタンへ』(17)、長編ドキュメンタリー『とりもどす』(19)、『カムイチェㇷ゚ サケ漁と先住権』(20)、『アイヌプリ埋葬・二〇一九・トエペッコタン』(21)など。「山形ドキュメンタリー道場4」に参加した『どうすればよかったか?』(24)が、山形国際ドキュメンタリー映画祭[日本プログラム]、座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル[コンペティション]、台湾国際ドキュメンタリー映画祭、フランクフルト・ニッポンコネクションなどで上映される。現在、『アイヌ先住権とは何か?ラポロアイヌネイションの挑戦(仮)』のほか、サハリンを再取材し、先住民ウィルタ民族の故ダーヒンニェニ・ゲンダーヌさんに関するドキュメンタリーを制作中。
ゲスト
淺野由美子 あさの・ゆみこ
(制作・撮影・編集)
北海道生まれ。元々は単なる映画ファンだったが、藤野知明とうっかり知り合ったことにより、沼へ。2013年、藤野知明と「動画工房ぞうしま」を設立。ジンバブエの音楽とダンスのグループのDVD『JENAGURU/HOSO』(14)、『ジャナグル
LIVE in JAPAN』(14)ほかを制作・撮影。藤野知明監督『八十五年ぶりの帰還 アイヌ遺骨 杵臼コタンへ』(17)、『とりもどす』(19)、『カムイチェㇷ゚
サケ漁と先住権』(20)、『アイヌプリ埋葬・二〇一九・トエペッコタン』(21)、『どうすればよかったか?』(24)で、制作・撮影・編集を担当。22年より監督として、障がい者運動を牽引してきたパンクな車椅子ユーザーの女性のドキュメンタリー『遊歩:ノーボーダー(仮)』を制作中、現在編集が大詰め。また、版画家・画家として個展を中心に作品を発表している。版画集に『日よ日よ紅え日よ:金素雲訳編「朝鮮童謡選」「朝鮮民謡選」より』(かりん舎/06)、『般若心経:淺野由美子木版画集』(かりん舎/08・24)。挿絵に『ギルガメシュ王のものがたり』(森の文化フォーラム/08)などがある。
該当作品
『どうすればよかったか?』
あらすじ
面倒見がよく、絵がうまくて優秀な8歳ちがいの姉。両親の影響から医師を志し、医学部に進学した彼女がある日突然、事実とは思えないことを叫び出した。統合失調症が疑われたが、医師で研究者でもある父と母はそれを認めず、精神科の受診から姉を遠ざけた。その判断に疑問を感じた弟の藤野知明(監督)は、両親に説得を試みるも解決には至らず、わだかまりを抱えながら実家を離れた。
このままでは何も残らない——姉が発症したと思われる日から18年後、映像制作を学んだ藤野は帰省ごとに家族の姿を記録しはじめる。一家そろっての外出や食卓の風景にカメラを向けながら両親の話に耳を傾け、姉に声をかけつづけるが、状況はますます悪化。両親は玄関に鎖と南京錠をかけて姉を閉じ込めるようになり……。
20年にわたってカメラを通して家族との対話を重ね、社会から隔たれた家の中と姉の姿を記録した本作。“どうすればよかったか?” 正解のない問いはスクリーンを越え、私たちの奥底に容赦なく響きつづける。
(『どうすればよかったか?』公式HPより引用)
作品情報
監督・撮影・編集 藤野知明 制作・撮影・編集 淺野由美子
編集協力 秦岳志 整音 川上拓也 製作 動画工房ぞうしま
配給 東風
2024年/101分/日本/DCP/ドキュメンタリー
(C)2024動画工房ぞうしま