特集:
是枝裕和2013-2018

私たちは時として、ものごとの「かたち」だけを見てしまいます。誰かが「かたち」からはみ出していないかどうかだけを問題にして、その内側にどんな人がいて、何を思っているのか想像することを忘れてしまいます。
是枝裕和監督の映画はそんな私たちに、いつも想像することの大切さを思い出させてくれます。本特集では「家族のかたち」と「その内側」を描き続ける是枝監督の直近5年間のフィルモグラフィーから3作品をセレクトしました。カトリーヌ・ドヌーヴ、ジュリエット・ビノシュ、イーサン・ホークらを迎えてフランスで撮影された新作の公開も控える2019年の今、改めてその足跡を辿ってみてください。シネ・ギャラリー会員は当日料金900円です。

料金

当日券
会員当日900円

その他は通常料金に準じる
(一般1800円、シニア・学生1300円)
お得な会員は、2019/5/12まで募集中!
詳しくはこちら

対象作品

『万引き家族』

2019/4/27(土)~5/10(金)
①14:20~16:25

高層マンションの谷間に取り残されたような古い平屋に暮らす、貧しくとも平凡な家族。だが彼らは、家の持ち主・初枝の年金と万引きで生計を立てるしかない“犯罪でしかつながれなかった家族”だった。冬のある日、彼らは近隣の団地の廊下で震えていた幼い少女を見かねて家に連れ帰るが…。
是枝監督が「この10年間考え続けてきたことを全部込めた」と語る渾身作は、カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを獲得した。

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『そして父になる』

2019/4/27(土)~5/3(金)
①16:35~18:40

学歴も仕事も家庭も全てを手にいれ、自分を人生の勝ち組だと信じてきた良多。だがある日、病院からの連絡で6年間育てた息子が出生時に取り違えられた別の夫婦の子だったと判明する。実の息子が育ってきたのは、良多の家とは正反対の、裕福ではないけれど笑いの絶えない家庭。血か、愛した時間か。二組の夫婦は今まで育ててきた子を“交換”すべきか迷うが…。
カンヌ国際映画祭審査員賞受賞の感動作。

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『海よりもまだ深く』

2019/5/4(土)~5/10(金)
①16:35~18:40

15年前に1度文学賞をとったきりの良多は、勤めている探偵事務所の仕事も「次回作の取材」と周囲や自分に言い訳している自称小説家。養育費の支払いもままならず息子とも思うように会えないのだが、たまたま母の暮らす団地に元妻と息子が集まった日に台風が接近、帰れなくなった“元家族”は共に一夜を過ごすことに…。
是枝監督自身が育った団地を舞台にした、なりたかった大人になれなかった大人たちの物語。

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静岡シネ・ギャラリー

〒420-0857 静岡市葵区御幸町11-14
サールナートホール3階

054-250-0283 (劇場直通)

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