きらめきのニューヨーク

「ブルックリン」「ヤング・アダルト・ニューヨーク」など、
ニューヨークを舞台にした作品は、尽きることなく増え続けています。
常に人々の憧れと羨望が詰まったニューヨーク。
彼の地を舞台にした作品を取り上げ、オススメ致します。
素敵な映画ライフのお供に是非!

ゴーストバスターズ

『ゴーストバスターズ』 (“福”支配人推薦!)

“福”支配人がおそらく始めて「ニューヨーク」という言葉を知った映画。
7歳のときに父親が買ってくれたVHSレコーダーで「ゴールデン洋画劇場」(司会:高島忠夫)を録画し、それこそ何回見たかわからないほど見ました(映画の原体験と言える)。
20歳を過ぎた時、NYを訪れた“福”支配人は、「デニーロとかハーヴェイ・カイテルに会えるかな?」とトライベッカを歩いていた時、偶然にも「ゴーストバスターズ本部」である消防署を発見した時は、涙が出ちゃうほどでした。
空飛ぶデロリアンにも乗ってみたかったですが、マンハッタンを走るエクトモービルに乗ってみたかったなぁ~。

補足…今年は30数年ぶりにリブート版が公開されますね、レイ(ダン・エイクロイド)とピーター(ビル・マーレイ)がちょいと登場するらしいですが、イゴン役の俳優ハロルド・ライミスが2014年に亡くなり、登場叶わず…残念。
更には、(それが原因で?)当初は前作に引き続きアイヴァン・ライトマンが監督するはずだったというのに…。
ま、それでも見るんですけどね、絶対に。

『ゴーストバスターズ』  (1984年アメリカ、監督:アイヴァン・ライトマン) 

クレイマークレイマー

『クレイマークレイマー』 (ウンノ推薦!)

『ヤング・アダルト・ニューヨーク』でヴィヴァルディの二重奏が流れるシーンがあるのですが、これは傑作『クレイマー、クレイマー』へのオマージュ。
愛想をつかした妻に家出され、幼い息子ビリーを一人で育てることになった仕事人間テッドの悪戦苦闘。
「観光名所としてのニューヨーク」を撮影した映画は多々あるけれど、『クレイマー、クレイマー』では都市生活者の「日常風景としてのニューヨーク」が描かれています。
この映画を観たら思うはず。ベーグルよりも、エッグベネディクトよりも、「ニューヨークの朝食」といえば父子が一緒につくる素人フレンチトーストなんだって。

『クレイマークレイマー』  (1980年アメリカ、監督:ロバート・ベントン) 

スモーク

『スモーク』 (ウンノ推薦!)

都会的なマンハッタンだけでなく、映画『ブルックリン』のタイトルになっているブルックリン地区の「下町感」も魅力的です。
タバコ屋の頑固親父(ハーヴェイ・カイテル)と愛すべき常連客たちの雑多なエピソードが連なる『スモーク』は、あらすじが説明しにくい映画。
「下町ブルックリンが舞台の落語だよ」というのが正解に近い気がします。
おせっかいだけど無粋なことはしない生き様、ユーモア、軽口、人情話にタバコを吸う仕草…。
極めつけはH・カイテルの語り口にぐいぐい惹き込まれる「知らないばあちゃんの孫のふりをしてカメラを失敬する話」。カイテル師匠の名人芸をご覧あれ。

『スモーク』  (1995年アメリカ/日本、監督:ウェイン・ワン)

はじまりのうた

『はじまりのうた』 (げ推薦!)

最新作『シング・ストリート』が公開中のジョン・カーニー監督作品。 イギリスからニューヨークへやってきた、シンガーソングライターのグレタが、偶然歌っていたバーで落ち目の音楽プロデューサーのダンの目に留まり、アルバムを作らないかと誘われるところからはじまります。
ニューヨークの町角でPVを撮ったり、グレタの元彼が出てきてごたごたしたり、ダンの仕事で紆余曲折があって一つの結論にたどりつくのですが、素晴らしい音楽の数々と、じんわりと胸に広がり満たされるような感動を味わうことができる作品です。
グレタを演じた、キーラ・ナイトレイさんの歌声がめっちゃキュート! さらにマルーン5のアダム・レヴィーンさんがグレタの元彼を演じ、素晴らしい歌声を披露してくれます。
映画を観たあと、サントラが欲しくなる作品。公式HPでは、『はじまりのうた』で旅するニューヨーク、が公開中です。

『はじまりのうた』  (2015年アメリカ、監督:ジョン・カーニー)

ピックアップ:『ヤング・アダルト・ニューヨーク』

2016/8/20(土)~9/2(金) ①11:30~13:10  ②19:30~21:10

ドキュメンタリー映画の監督であるジョシュ(ベン・スティラー)と、コーネリア(ナオミ・ワッツ)は40代の夫婦。
まだまだ自分たちは若いと考えているが、ジョシュにはここ8年完成させた新作がなく、人生や夫婦の関係から輝きが消えてしまったと感じていた。
そんな中、ジェイミー(アダム・ドライヴァー)とダービー(アマンダ・サイフリッド)という20代のカップルと出会う。
レコードやタイプライターといったレトロなグッズや文化を愛する彼らの姿に、ジョシュたちは刺激され……。

ピックアップ:『ティファニー ニューヨーク五番街の秘密』

2016/12/10(土)~12/23(金) 時間未定

チャールズ・ルイス・ティファニー氏によって、1837年に創設されたジュエリーブランドのティファニー。
同ブランドを愛したジャクリーン・ケネディ氏をはじめとする著名人やティファニーブルー誕生をめぐる逸話、
2013年にデザインディレクターに就任したフランチェスカ・アムフィテアトロフ氏が活躍する様子、
さらにオードリー・ヘプバーン主演の『ティファニーで朝食を』などの有名な映画との関わりを紹介しながら、きらびやかな歴史に迫る。