2020.12.18(金)開催

映画『無頼』
先行上映&井筒和幸監督舞台挨拶

2020.12.18(金)

映画『無頼』先行上映&井筒和幸監督舞台挨拶決定!

静岡シネ・ギャラリーにて12/25(金)より井筒和幸監督最新作『無頼』公開します。
『ガキ帝国』(‘75)でデビュー以来『パッチギ!』(‘04)などを手掛けてきた井筒監督の約8年ぶり最新作は、激しく変転を続けた昭和の時代、命懸けの裏社会で無頼を生き抜いた男を描いた井筒監督の真骨頂にして集大成と言えます。
本公開に先立ち、12/18(金)に井筒監督を招いて、先行上映と舞台挨拶を開催します。ぜひ、ご参加ください。

Information

日時:
2020年
1218日(金)
19:00~(18:30~開場)

ゲスト:井筒和幸(監督)

料金:
前売券:一律1,400円
当日券:
一般当日一律1,800円
会員当日一律1400円

※全国共通前売券(1,400円)も使用できます。当日9:30より受付を開始しますので、入場整理券と引き換えをお願いします。定員に達し次第、受付を終了します。
※定員制、自由席、途中入場・舞台挨拶のみの参加はできません。
※特別興行につき、会員の無料鑑賞及びポイントカードの使用はできません

尚、今後の新型コロナウイルス感染症流行の状況によりやむを得ず中止となる可能性がございます。予めご了承ください。

 

ご注意

ご鑑賞いただく際は、マスクの着用をお願いします。
当館は自由席ですが、なるべくお客様同士の距離を保ち間隔を空けてのご着席にご協力ください。
その他、当館の新型コロナウイルス感染予防対策についてご理解いただいたうえでご参加ください。

ゲスト:井筒和幸(監督)

監督からのコメント

改めて振り返ってみると、社会のあぶれ者、はみ出し者ばかり描いてきました。デビュー作の『ガキ帝国』では1968年、大阪ミナミを闊歩する少年院上がりの不良少年たち。『犬死にせしもの』では終戦直後、陸軍の復員兵上がりの無法者たち。『岸和田少年愚連隊』では1976年、大阪の田舎町にくすぶる格差教育の落ちこぼれの不良少年ども。『パッチギ!』は1968年、京都ゼロ番地に生きる在日朝鮮人の高校生たち。『ヒーローショー』は2010年、首都圏のまさに「失われた世代」のはぐれ者たち。そして『黄金を抱いて翔べ』では金塊強奪の夢に取り憑かれた住所不定の虚無主義者やアウトローたち──。登場人物たちは誰もが、社会から無用とされ、貧困と差別、汚辱に暴力で抗ってきた「寄る辺なき者」たちです。本作『無頼』でスクリーンを彩るのは、欲望の昭和を徒手空拳で生き抜いた、文字どおり無頼の徒たち。本来、ネガとポジは表裏一体。アウトロー社会という今の世間からは排除されたネガ画像を通して、僕なりの昭和史を逆照射してみたいという思いもあります。時代は昭和から平成、令和へと写っても、貧困や差別、孤立は何も変わっていません。ことの是非を語るつもりは毛頭ない。ただ、こんなふうに無頼な生き方を通して男たちがいたということを、現代の若者に見せたいと思ったんです。そしてフィルムを通じて、くじけるな、寄る辺なき世界を生き抜けと励ましてあげたい。それがこのシャシンに込めた、映画作家としての僕の願いです。

映画『無頼』

太平洋戦争に敗れ、貧困と無秩序の中にいた日本人は、焼け跡から立ち上がり(理想の時代)、高度経済成長の下で所得倍増を追い(夢の時代)、バブル崩壊まで欲望のままに生き(虚構の時代)、そして、昭和が去ると共に、その勢いを止めた。その片隅に、何にも頼ることなく、一人で飢えや汚辱と闘い、世間のまなざしに抗い続けた“無頼の徒”がいた。やがて男は一家を構え、はみだし者たちを束ねて、命懸けの裏社会を生き抜いていく……。過ぎ去った無頼の日々が今、蘇える。正義を語るな、無頼を生きろ!

監督:井筒和幸
出演: 松本利夫(EXILE) 柳ゆり菜 中村達也 ラサール石井 小木茂光 升毅 木下ほうか

2020年/日本/146分

『無頼』公式HP