2020/6/19(金)~7/2(木)上映 6/19(金)~6/25(木)… プログラムA 『バウハウス 原形と神話』 プログラムB 『バウハウス・スピリット』 『バウハウスの女性たち』 6/26(金)~7/2(木)… プログラムC 『ミース・オン・シーン』 『ファグス―グロピウスと近代建築の胎動』 プログラムD 『マックス・ビル―絶対的な視点』
劇場通常料金に準ずる 一般1800円 学生・子ども・障がい者1300円 シニア1400円 会員 平日 1200円 土日祝1400円 シニア・U-25会員1200円 2020/6/18まで、『バウハウス100年映画祭』前売2回券を劇場窓口にて販売中! 先着特典あり 詳しくはこちら
※新型コロナウイルスの影響で休館になったため、急遽上映を6/19~に延期いたしました。今後、再度緊急事態宣言が発令された場合によっては再度上映期間が変更になる場合がございますので、ご覧になる前に必ずもう一度ご確認ください。
超一流の芸術家が集い、斬新な造形教育で名を馳せたバウハウス。わずか14年で広範な芸術分野に革命を起こしたその足跡は時を経て神話となったが、そこには時代の波に翻弄された芸術家たちの喜びや苦闘、そして光と影があった。伝説的な教師たちの薫陶を受け、自身も芸術家として大成した当時の学生たちの証言や、貴重な記録によって、バウハウスがたどった激動の道と知られざる物語が明かされる。
バウハウスが掲げたテーマは今も世界のテーマであり続けている。スウェーデンの教室も時間割もない学校、ヴェネチア・ヴィエンナーレ金獅子賞を受賞したアーバン・シンクタンクが取り組む南米スラム街の住環境改善、低価格でバウハウスの家具を復刻させる試み、バウハウスの造形理論を身体で表現するプロジェクトなど、豊かな発想と斬新な手法で注目を集める人々を追い、現代に生きるバウハウスの精神を映し出す。
当時世界で最も先進的な芸術学校であったバウハウス。創設者グロピウスは「年齢、性別に関係なく、誰もが学ぶ権利を持つ学校」と高らかに謳った。それは女性にも芸術の可能性を与える宣言となるはずだった。だが現実はそう簡単ではなかった。本作は、実は男性優位で進められたバウハウスで才能を開花させ、バウハウスの躍進に多大な貢献を果たしたにも関わらず、影の存在となった女性たちの実像に迫る。
近代建築の三大巨匠の一人、ミース・ファン・デル・ローエ。彼の代表作の一つがモダニズム建築の最高峰と称される「バルセロナ・パビリオン」。2ヶ月という短い期間で作り上げられたこの建物が、なぜ今もなお語り継がれる傑作となったのか。この仕事を手掛けた後にバウハウスの三代目校長に就任するミースは、建築をどのように考えていたのか。当時の記録と現代一流の建築家や学者などの証言で検証する。
バウハウス開校の8年前、モダニズム建築の嚆矢となる「ファグス靴型工場」が建てられる。若き日のグロピウスとアドルフ・マイヤーは、“労働者のための宮殿”を作りたいという工場主ベンシャイトの夢を実現すべく、明るく、衛生的で、快適な新時代の工場を作り上げた。世界遺産に登録された現在もなお現役のこのガラス張りの工場を、彼らはどのような思いで作ったのか。その足跡を追う。
彫刻家、画家、建築家、グラフィックデザイナー、工業デザイナーと、ジャンルを横断して活動したマックス・ビル。バウハウス最後の巨匠とも言われる彼は、全盛期のバウハウスに入学し、そこで頭角を現し、第二次大戦後にはバウハウスの理念を受け継ぐウルム造形大学の初代校長を務める。理論と数学に基づくコンクリート・アートを追求する一方、政治活動にも積極的に関与していった彼の生涯に迫る。