第一回ふじのくに映画祭2017を開催するにあたり、静岡シネ・ギャラリーでは、
2016年7月にご逝去された、アッバス・キアロスタミ監督の『ライク・サムワン・イン・ラブ』を上映いたします。
この作品は、ロケ地が静岡市ということもあり、静岡駅ロータリーなど見慣れた景色が登場いたします。
あわせまして、日本で初めて一般公開されたキアロスタミ作品『友だちのうちはどこ?』から、
遺作となった『ライク・サムワン・イン・ラブ』までを配給したユーロスペース代表の堀越謙三氏と、
『ライク・サムワン・イン・ラブ』ではキアロスタミ監督の通訳を務めた、ショーレ・ゴルパリアン氏のトークショーを開催いたします。
またとない機会ですので、是非ご参加ください。
information
上映日時:2017年2月4日(土)
15:00~16:55上映 (10分前開場)
※上映後トークショー(30分程度)予定
トークゲスト:
堀越謙三(ユーロスペース代表/プロデューサー)
ショーレ・ゴルパリアン(通訳/フィルムコーディネーター)
鑑賞チケット料金:
一般一律1,500円(当日1,800円)
会員一律1,000円(当日1,400円) (税込)
※限定55名、自由席、途中入場不可、各種割引・招待券使用不可
前売券完売時は当日券なし。
当日整理券への交換が必要です。
『ライク・サムワン・イン・ラブ』
【ストーリー】
80代の元大学教授のタカシ(奥野匡)は、デートクラブを通して亡き妻に似た明子(高梨臨)を自宅に呼ぶ。
しかし、明子は駅で彼女を待っていたはずの祖母のことを気にしていた。
翌朝、明子を大学へ送ったタカシを、婚約者ノリアキ(加瀬亮)は彼女の祖父と間違えてしまう。
こうして三人が出会ったことにより、物語は予期せぬ方向へと進んでいき……。
【解説】
『友だちのうちはどこ?』『桜桃の味』などで知られ、2016年7月に死去したイランの巨匠アッバス・キアロスタミ(享年76歳)が日本を舞台に描いたドラマで遺作となった作品。
デートクラブでアルバイトをする女子大生・明子と、80歳を超え現役を退いた元大学教授老教授タカシ、明子の恋人ノリアキの3人をめぐる物語。
明子の複雑な気持ちを表す印象的な冒頭のシーンは、JR静岡駅のロータリーで撮影された。
★第65回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品作品
監督・脚本:アッバス・キアロスタミ/プロデューサー堀越謙三、マラン・カルミッツ
出演:奥野匡、高梨臨、加瀬亮ほか/2012年/日本・フランス合作/ユーロスペース配給/109分/(C)mk2/eurospace
トークゲスト
堀越謙三(ほりこしけんぞう)氏
1945年東京生まれ。
1982年、渋谷・桜丘町にミニシアター「ユーロスペース」を開館し、ミニシアター・ブームの草分け的な存在となる。
2006年1月に円山町・KINOHAUSビル(元・Q-AXビル)へ移転し、リニューアルオープン。
日本で初めて一般公開されたキアロスタミ作品『友だちのうちはどこ?』から、遺作となった『ライク・サムワン・イン・ラブ』までを配給した。
『スモーク』(1995年/監督ウェイン・ワン)の製作にて、ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞。
2005年東京芸術大学大学院映像研究科映画専攻の教授に就任。同年、第23回川喜多賞を受賞、
2009年、芸術文化勲章を受章、映画美学校代表理事。
ヨーロッパ映画を中心に映画配給・興行とともに映画製作にも積極的に取り組んでいる。