ここ数年、日本のみならず世界的にも日本酒がブームです。
原料や製法にこだわり、丁寧に醸された地方の小さな酒蔵の存在が、若者世代、女性、外国人といった新たなユーザーの目に留まり、評価されるようになっています。静岡県の酒蔵にもいち早くその変化が訪れ、酒通の間では「吟醸王国しずおか」と評価されてきました。
『カンパイ!世界が恋する日本酒』は、ここ数年の日本酒のドラスティックな姿を象徴するように、酒蔵に生きる人々のグローバルな活動が紹介されています。
1996年に発足した地酒愛好会「しずおか地酒研究会」では、設立20周年記念事業として、本作品の静岡での先行上映会に合わせ、日本を代表する酒類ジャーナリストの面々をお迎えし、トークセッションを開催します。
10月1日は日本酒の日。まずは映画館にて視覚と聴覚でたっぷり美酒を味わってみてください。そして当夜に開催される第29回静岡県地酒まつりin静岡2016(注)にもぜひ足をお運びください。 (企画プロデュース/しずおか地酒研究会 鈴木真弓)
(注)毎年10月1日に開催される静岡県酒造組合主催の地酒まつり。
静岡県内全酒蔵の銘酒が一堂に味わえる。今年はホテルセンチュリー静岡にて18時より開宴。入場料2500円。チケットはイープラスにて発売。詳細は静岡県酒造組合HPへ
外国人として史上初めて杜氏となり、新商品を次々と世に送り出しているイギリス人のフィリップ・ハーパー、日本酒伝道師として、日本酒ワークショップや本の執筆などを通して奥深い日本酒の魅力を世界へと発信を続けるアメリカ人ジャーナリストのジョン・ゴントナー、そして、自ら世界中を飛び回り日本酒の魅力を伝えている、震災に揺れる岩手の老舗酒蔵を継ぐ南部美人・五代目蔵元の久慈浩介。まったく異なる背景を持つ3人のアウトサイダーたちの挑戦と葛藤を通し、日本だけにとどまらず、世界で多くの人々を魅了する日本酒の魅力的な世界を紐解いてゆく。
→『カンパイ!』2016/10/29~
上映情報はこちら
映画に出演した松崎晴雄氏、映画レビュー執筆者の山本洋子氏に作品の魅力をたっぷり伺います!
ゲスト
松崎 晴雄氏(日本酒研究家)
山本 洋子氏(酒食ジャーナリスト)
聞き手
鈴木 真弓(しずおか地酒研究会)
吟醸王国と評される静岡の地酒を、第一線の酒類ジャーナリストが熱く語ります!
登壇
里見 美香氏(dancyu主任編集委員)
松崎 晴雄氏(日本酒研究家)
山本 洋子氏(酒食ジャーナリスト)
コーディネーター
鈴木 真弓(しずおか地酒研究会)
静岡の食・文化・産業・歴史等をフィールドに執筆活動中。静岡市南部図書館食文化講座「静岡の酒を語る」のプロデュースを機に96年、『しずおか地酒研究会』を設立。今年設立20周年事業を開催中。2015年に静岡新聞社より『杯が満ちるまで~しずおか地酒手習帳』上梓。
ドキュメンタリー映画『吟醸王国しずおか』製作中。
日本酒輸出協会会長として世界に向けて日本酒のイメージ向上、普及啓蒙に努め、各種セミナーや試飲会等を行っている。日本酒を中心とする酒類ジャーナリスト、コンサルタントとしても活躍。純粋日本酒協会主催きき酒コンテストで通算30回以上名人認定され、「永久名人」となる。2001年より静岡県清酒鑑評会審査員を務める。
㈱オレンジページで「素食」「マクロビオティック」「郷土料理」「米の酒」などをテーマにした料理雑誌・編集長を経て独立。身土不二、一物全体を心がける食生活を提案し、「日本の米の価値を最大化するのは上質な純米酒」をモットーに「一日一合純米酒!」を提唱する。地域食ブランドアドバイザー、純米酒&酒肴セミナー講師、ジャーナリストとして活躍。
静岡市出身。暮しの手帖に入社にて隔月雑誌『暮しの手帖』編集者として勤務後、プレジデント社に移り、食をテーマとする月刊誌『dancyu』に創刊から携わる。99年2月号で初めて日本酒を第一特集テーマに。2005年、同誌編集長就任。
その後、dancyu別冊編集長として『日本の発酵食』『絶品おかず365レシピ』などを刊行し、築地での食イベント「dancyu祭り」も立ち上げる。
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